1929年生まれのビル・エヴァンスは、58年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入、ジャズ史に大きな影響を与えたアルバム『カインド・オブ・ブルー』に参加する。59年、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、ピアノトリオを結成。61年、歴史に残る名盤『ワルツ・フォー・デビイ』を制作するが、その直後、スコット・ラファロが事故死してしまう……。現在まで公にされていなかったエヴァンス自身の音楽への想いや、『ワルツ・フォー・デビイ』のモデルとなった姪のデビイら肉親たちから見た素顔の姿、その生涯を通じて苦しめられてきた薬物依存等、エヴァンスの人生を垣間見るような証言の数々と、貴重なエヴァンスの演奏シーンを収録。