カフェ“ザ・プレイス”の奥のテーブルに、昼も夜も座っている謎の男(ヴァレリオ・マスタンドレア)。彼の元には、人生に迷ったものたちが訪ねてくる。彼らの願いや欲望を叶えるためには、男が告げる行為を行わなければならない。アルツハイマーの夫を救いたい老婦人マルチェラ(ジュリア・ラッツァリーニ)には「人が多く集まる場所に爆弾を仕掛けろ」、雑誌のスナップ写真の女性と関係を持ちたいと話す男性オドアクレ(ロッコ・パパレオ)には「ある少女を守れ」など。その他、神の存在を感じたい修道女キアラ(アルバ・ロルヴァケル)は妊娠を命じられ、視力を取り戻したい盲目の青年フルヴィオ(アレッサンドロ・ボルギ)は女を犯せと告げられる。無理難題を与えられた9人の男女は告げられた行為を達成しようとするものの、その行為が他人の運命を大きく左右することに気づき、迷い、葛藤する。そして、相談者たちの運命は次第に交差していく。彼らの選んだ道とは? そして、謎の男自身の結末は……。