犯人を取り逃がしたため謹慎の身だったが、ようやく現場に復帰した捜査一課の刑事・今村(生津徹)。最初の事件は、ワーファリンという血液凝固を止める薬品を注射して失血死させるという猟奇的な殺人事件で、被害者・下山の家で睡眠薬と「カンガエテハイケナイ」という謎のメモが見つかる。睡眠薬の袋から下山が通院していた谷診療所という精神科病院にたどりついた下山は、所長の谷(阿部翔平)に話を聞く。精神科でワーファリンは処方していないというが、怪しいと思った今村は、その晩、診療所に忍び込む。今村は、それほど重症とは感じられない入院患者の夕子(真崎かれん)と出会い、看護師・金井に見つかりそうなところを助けられる。翌日、下山のアパートを再捜査していたところ、鶴野という男が勝手に上り込んでくる。逮捕された鶴野は単なる友人だと主張し、証拠不十分で釈放される。今村は再び夕子を訪ね、他の入院患者である重田、七海、鳥越、高川、庄司の特徴を聞き出す。この5人のほか、谷や金井も怪しいと考えていたとき、鶴野が死体で発見される。連続殺人で混乱する警察に、七海から「この病院に殺人鬼がいる」という電話が入る。そして更なる犠牲者が……。