小塚一樹(鐘ヶ江佳太)は、切り取った桑田正一(萩野崇)の性器を高々と掲げる。小塚美穂(七海なな)は、それを瞳揺れずに見つめる。事件後、静かに一人暮らしをしている美穂のもとに、怪しいルポライター法月守(杉山裕右)が近づいてくる。事件の真相をしつこく尋ねる法月に、美穂は迷った末、口を開く。真面目でストイックな夫の一樹と、ささやかな生活を送っていた美穂。一樹は美穂を宝物のように大切に扱ってくれたが、美穂は桑田の弁護士事務所でアルバイトを始め、変わっていく。弁護士として颯爽と働く桑田に好感を持った美穂は、桑田の優しさにどんどん惹かれていく。二人は本能を隠しきれず、深い関係になってしまう。不倫にはどうしても断ち切れない究極の快感があり、その罪悪感と快楽が美穂の本性を生み出したのだ。法月は美穂から真実を引き出せるのか……。