人気ウェブ小説家の女子高生・氷室雪菜(玉城ティナ)は。読者の期待に応えるためラブストーリーを書くことになるが、実は雪菜は恋愛体験ゼロ。悩む雪菜に従兄弟の霜月晶(佐藤寛太)が提案したのは“疑似恋愛”だった。ある日、雪菜は、生徒会長で学校イチのモテ男・北見時雨(小関裕太)の裏の顔を知る。恋愛は他人をコントロールするためのトレーニングだと言い切る時雨なら心も痛まない、と彼の秘密をタテに雪菜は疑似恋愛ミッションを開始。「お前の秘密、全部バラされたくなかったら、わたしと恋に堕ちなさい」ためらいながらも雪菜に従う時雨。そして、二人は夕日の差し込む教室でゆっくりと手をつなぐ……。そんな実体験のラブ要素を取り入れた雪菜の小説は人気を呼び、ライバル作家のドルチェ=北見氷雨(金子大地)と映画化をかけた人気投票(バトル)が行われることに。そんななか、過激にエスカレートしていく雪菜のミッション。保健室でのハグ、首筋への甘噛み、唇へのキス……。時雨を想う水野マミ(山田杏奈)に怪しまれながらも、ラブのおかげで雪菜の小説はますます話題になっていくが、「本当の恋は、もっと切ない」という読者の一言に雪菜は大きなショックを受ける。恋する切なさをまだ理解できない雪菜は、新たなミッションのため時雨に会いに行くと、「誰のことも好きにならない」と言われ、拒絶された雪菜の心に深い傷が残る。これまでとは違う、胸が締めつけられるような想いに戸惑う雪菜。人気投票の日が近づくなか、「実体験の小説はやがて行き詰まる」というドルチェの言葉が突き刺さる。それでも雪菜は「わたしはわたし自身のやり方でこの恋に決着をつける」と決意するのだが……。