マリッジチェックを受けた小学校教師の種田淳平(佐生有語)は無精子症と診断され、子供を残せないであろうことが告げられる。彼女のゆかり(瀧本瞳)にどう伝えたらいいか分からない。そんななか、種田は千里眼になり、彼を導くような映像が断片的に見えるようになる。瞼の裏の光景を辿っていくと、必ず蝉の抜け殻が見つかるのだ。一方、種田の妹・七香(和田ひろこ)の小学生になる息子、亮太は、学校でいじめられていた。ギャンブル好きの夫を頼ることができない七香は種田に相談し、話の成り行きで亮太のために誕生日会を開くことになる。ゆかりはなかなか関係が進展しないことにしびれを切らし、種田にある嘘をついてプロポーズを引き出そうとする。様々な人々の思惑が交錯しながら、誕生日会を迎える……。