頭脳明晰、容姿端麗なジェイコブ(ニコライ・コスター=ワルドー)は、敏腕のファイナンシャル・エグゼクティブとしてエリートコースを歩み、愛する妻ケイト(レイク・ベル)や子供に恵まれ、順風満帆な人生を送っていた。そんな矢先、不注意で交通事故を起こし、同乗していた友人を死なせてしまい、過失致死容疑で逮捕される。裁判をしても勝ち目がないのを知ったジェイコブは、刑期を全うするため監獄に入る決心をする。ジェイコブが収容された監獄は、ギャング同士が殺し合いの抗争を繰り広げる、暴力が支配する世界だった。新入りのジェイコブも受刑者から理不尽な暴力を受け、このままでは刑期を終える前に殺されてしまうと感じると、この酷薄無情の悪の世界で生き抜く術は力しかないと悟り、体を鍛え上げ、全身凶器と化していく。そして頭脳を駆使して熾烈な抗争をくぐり抜けた彼は、監獄内のギャングのトップに上り詰める。釈放後、マネーとして生まれ変わったジェイコブは、白人ギャング組織“アーリアン・ブラザーフッド”のボス、ビースト(ホルト・マッキャラニー)から、妻子の命と引き換えに南カリフォルニアで大きな犯罪を仕切るよう強要される。彼は、自分の生き残りと妻子の命を懸け、人生最大の勝負に出る。