アメリカン・フットボールの最高峰NFLのニューオーリンズ・セインツに所属するスティーヴ・グリーソンは特別なスターだった。2006年、ハリケーン“カトリーナ”に襲われ壊滅的な被害を受けたニューオーリンズで、災害後最初のホームゲームにおいて奇跡のようなスーパープレイでチームを劇的な勝利に導いたのである。それから5年。すでに選手生活を終えていたグリーソンは、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告される。そしてそのすぐ後、妻ミシェルとの間に初めての子供を授かったことがわかる。自分は我が子を抱きしめることができるのか。生まれ来る子のために自分は何を残せるのか……。グリーソンは、まだ見ぬ我が子に贈るため、ビデオダイアリーを撮りはじめる……。