2011年、連邦下院議員だったアンソニー・ウィーナーの人気は凄まじかった。若くてハンサムなルックスに、鋭く明快なトークスキル。長年、ヒラリー・クリントンの右腕を務める才色兼備の妻フーマと並ぶ姿はまさに“理想のカップル”そのもの。オバマ大統領に続く民主党の若手としても注目されていた。そんなある日、ウィーナーはtwitterに自らの“ブリーフ一枚の下半身写真”を誤って投下してしまう。何と彼は、女性と性的なメッセージや画像を送り合う“セクスティング”という隠された性癖を持っていたのだ。ハッカーの存在を仄めかしたものの、時すでに遅し。彼の性スキャンダルは瞬く間に全米が知るところとなり、泣く泣く議員を辞職する羽目に。しかし2年後、ウィーナーは再起を賭けてニューヨーク市長選に立候補する。“もう一度、チャンスを与えてほしい”。そう訴える真摯な姿勢は人々の心を動かし、アッという間に支持率トップに。と思った矢先、またしても新たな疑惑が持ち上がる……。