第2次大戦も終りに近い頃、南太平洋の海をアメリカ海軍の貨物船が航行していた。船長(バール・アイヴス)は心の奥にある人間的な感情を、表面の冷酷さでかくしているので、乗組員全員にひどくけむたがられていた。ある夜、映画会が開かれ、その映画をヒントに、パルバー少尉(ロバート・ウォーカー・ジュニア)は、以前休暇のときに酒をたのまれ、折角買って来てやったのに船長に見つかって海に捨てられた恨みを持つ軍医(ウォルター・マッソー)と、船長に悪戯した。怒った船長は、全乗組員を戦闘態勢につかせ犯人がわかるまではあらゆる自由を剥奪すると言った。だが、乗組員は苦にしない。むしろ、日頃のウップンから喜んでさえいた。その後パルバーは、軍務で小さな島に上陸、一団の看護婦たちに会い、その中のスコッティ(ミリー・パーキンス)と仲良くなった。ある日、特に船長に恨みを持っていた通信兵のブルーノー(トミー・サンズ)は、パルバーの拳銃を持ち出し、船長を撃とうとしたが、来合わせたパルバーに止められ、はずみに船長を海に落としてしまった。驚いたパルバーは、救命ボートを下し、自分も飛び込んだ。船は何も知らずに去って行った。2人が疲労から殆んど意識を失いかけたころ、ボートはある島にうちあげられた、そこにはポリネシア人や飛行機で不時着したスコッティたちがいた。船長は急性盲腸炎を患ったが、手術できるものは誰もいない。やっと貨物船と連絡がとれた。パルバーたちの船だ。船医が無線で手術を指示し、パルバーの執刀で無事成功した。やがて船長とパルバーは帰船した。そして、船長は転属願いを出し、船を去って行った。