18 歳のソニータは、アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民の少女。パスポートも滞在許可証もなく、イランの首都テヘランの子ども保護施設で、不法移民としてカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。そんな彼女の夢は、有名なラッパーになること。しかしイランでは女性が歌うことは法律で禁じられており、彼女のファンは子ども保護施設の子どもたちだけだった。そんな中アフガニスタンで暮らす母は、因習通り彼女を見ず知らずの男性のもとへ嫁がせようとする。引き換えに得る9千ドルは、兄の結婚の結納金となる。結婚せずに夢を追いかけたいが家族との関係も失いたくないとジレンマを抱えながら、ラップのビデオクリップを制作。友人たちが次々に結納金と引き換えに結婚する中、アフガニスタンの少女たちが抱える苦しみをラップに込め歌うソニータ。やがて才能が開花し、彼女の運命は変わっていく。