『赤いスカーフ』:東京の大学に通う志島由美(大場美奈)は、夏休みを利用して地元に帰ってきていた。由美は幼いころから妹のように可愛がってきた従妹の真理と、その夏地元で意気投合した弘樹という男性と三人で多くの時間を過ごしている。ある日、三人はドライブで川辺に立ち寄る。由美と真理は、対岸の少女が川に流れるスカーフを追いかけている姿を見る。代わりにスカーフをすくい上げた二人は少女にスカーフを戻そうと対岸を見るが、少女は忽然と姿を消していた。真理が仕方なく手にしたスカーフをポケットに収めると、体を冷やした彼女は急激に体調を崩し、早めに家に戻ることにする。その晩、中学時代に噂になった“赤いスカーフ”に纏わる怖い話を思い出した由美は、弘樹にその噂を話し始めるが……。