過去の“感染”により正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がっていた。そんな都市の片隅でかろうじて生き延びている電基漁師の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により絶滅寸前の危機に瀕してしまう。電基漁師としての才能があり、村の頭領(声:山路和弘)にも一目置かれている少女・づる(声:雨宮天)は、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、すぐさま「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(声:櫻井孝宏)であった。彼は、自ら“人間”を名乗るが、その体は高度にサイボーグ化され、全てを貫通する銃“重力子放射線射出装置”を持っていた……。