現代のニューヨーク。人気トップ・モデルのサマンサ(ヴァレリー・ペリン)は、それまでのモデルとしてのキャリアを投げうって、グリニッチ・ビレッジに同居している作曲家志望のボーイフレンド、ジャック(スティーヴ・グッテンバーグ)の新曲のために、そのPR作戦に乗り出していた。ディスコ“サドル・トランプス”のディスク・ジョッキーも勤めるジャックは、そのビートのきいた若者向けの新曲に大いに乗っていた。しかし、サマンサにとって一番の難題はそれを歌う歌手を集めることだ。さっそくデイビッド(デイヴィッド・ホード)、ランディ(ランディ・ジョーンズ)、フェリープ(フェリープ・ローズ)、さらに黒人警官レイ(レイ・シンプソン)も加わってリハーサルが行なわれ、ジャックの母ヘレン(ジューン・ハボック)なども拝聴した。そして、そんな頃、サマンサの姉の用事でセントルイスからはるばるロン・ホワイト(ブルース・ジェンナー)という若い顧問弁護士がやってきた。彼は、ショー・ビジネスとは無縁な仕事柄かサマンサとはうまく噛み合わない。サマンサは熱心に新曲を売り込むが、どのディレクターも曲を聴いてくれない。悩んだ末に、彼女は、元恋人でレコード会社社長スティーヴ(ポール・サンド)に相談し、結果、自分でショーをやってみることを提案された。スティーヴのオフィスを出た彼女は、ロンと偶然出くわし、アパートに案内した。ロンはサマンサに協力を申し出て、その日2人は夜を明かした。スティーヴからもっと歌手を補強するように言われたサマンサは、地下道料金所の係員のグレン(グレン・ヒューズ)、兵隊あがりのアレックス(アレックス・ブライリー)を加え、ここに6人組の新しいグループが誕生した。弁護士を辞めて、グループの成功に全力を尽くす決心をしたロンは、サマンサに恋している自分を感じた。グループはグリニッチ・ヴィレッジ出身ということで“ヴィレッジ・ピープル”と命名された。近所のYMCAで特訓を重ね、テレビのミルク・コマーシャルに出演し、徐々にスターへの道を登りつめていき、ついにサンフランシスコの大チャリティー・ショーに出演が決まり、喝采の中、華麗なステージをくりひろげるのだった。(東宝東和配給*2時間3分)