元女諜報員で一匹狼のアレックス(オルガ・キュリレンコ)は、かつての恋人ケヴィン・フラー(コリン・モス)に誘われ、銀行強盗計画に加わる。計画は順調に進み、無事にダイヤを手に入れたものの、メンバーの不始末で顔を晒す結果となってしまう。そのメンバーを射殺した彼女は、手際よく証拠品を爆破し、フラーと行動を共にする。その晩、このヤマを依頼した人間とホテルで会うことになっていたフラーだったが、待ち合わせ場所に襲撃者が乱入。アレックスは間一髪、姿を隠したものの、一流の腕前を持つ襲撃者は拉致したフラーを拷問し、ダイヤと一緒に盗んだUSBメモリの在り処を聞き出そうとする。その襲撃者たちは、ワシントン(ジェームズ・ピュアフォイ)と名乗るリーダーを始め、クリントン、ジェファーソンなど歴代大統領の名をコードネームに使用していた。フラーは最後までアレックスの名を口にしないまま死亡。襲撃者たちの隙をついて逃げ出したアレックスだったが、その姿を見られてしまう。襲撃者がフラーの妻と息子を狙っていることを知ったアレックスは、自分のことを嫌うフラーの妻の元へバイクを走らせる。アメリカの上院議員の意向を受けて行動する襲撃者は、殺人も意に介さず、アレックスの過去を調べ上げていた。フラーの妻子に迫る危機。頭脳明晰かつ冷酷なワシントンから逃れるため、アレックスは持てる能力のすべてを発揮して、彼らに立ち向かう……。