ニューヨークの繁華街で友人ロックマンと衣裳会社を経営しているジェリー・キングスレー(フレドリック・マーチ)は、娘を結婚させ、妻亡きあと今はオールド・ミスの姉エベリンと暮らしている。彼の会社には、ベッティ・プレイザー(キム・ノヴァク)という美しい若い女がいた。彼女は、最近離婚して孤独に悩んでいた。仕事のことで彼女の部屋を訪れたジェリーは、彼女の話を聞いてやった。当然幸福な生活を送っていると思っていた彼女の意外な身の上を聞いて、彼は同情した。ベッティにとっても、ジェリーの慰めは心の温まるものだった。それから、彼は彼女を食事や夜の散歩にさそうようになった。互いに愛を告白し、週末を、遠いジョージ湖畔で共に過ごして、2人はもうお互いに離れることができなくなったのを知った。こうして50台の男と24歳の娘との人生は結びついた。ジェリーの姉と、娘のリリーは、親と娘ほども違う2人の仲に反対した。ベッティの母と親友のリリアンも反対した。しかし、2人の決心は変わらなかった。2人は結婚するつもりだった。だが、会いつづけるうちに、年とったジェリーは、若いベッティに妙な嫉妬心を抱くようになった。愛すれば愛するほど、彼は疑いに悩んだ。2人の間には口論がつづくようになった。ベッティは苦しんだ。そして、前夫ジョージがラスヴェガスから帰って彼女の家に寄った夜、苦しみのあまりベッティは彼の腕に抱かれた。あくる朝、ベッティは、やはり自分が愛しているのはジェリーであることを知った。雪のセントラル・パークで、彼女はジェリーに誤ちを告白した。怒った彼は、すがる彼女をふり切って去った。絶望した彼が家に帰ると、共同経営者ロックマンが自殺を企てたとの知らせがあった。孤独な彼は、それに耐えきれずに死を選ぼうとしたのだ。ロックマンの病室を出た彼は、今は自分にとって、ベッティがどうしても必要なのを悟った。ベッティの家を急いで訪れた彼は、涙にぬれた彼女を抱擁した。