小学5年生の森下風香(合香美希)は、クラスメイトの工藤莉奈から執拗ないじめを受けて苦しんでいた。家でも優秀な兄との比較に苦しみ、自分は両親から愛されていないと思い込んでいる。そんなある日、風香の机にあった「風香のいじめ方ノート」を見た母親(大河内奈々子)は、いじめの事実を風香に問い質す。真実を明らかにするため、学校で話し合いが行われるが、いじめられる側の子に原因があると加害者側の母親は指摘する……。福島に暮らす朝日優也(清水一希)は、新聞配達をしながら東京の大学進学を目指す高校3年生。だが震災後の消費増税と風評被害で家業の八百屋は経営難に陥り、優也は父親から進学を諦めるように通告される……。女優の本郷吉乃(芦川よしみ)は余命わずかの末期がん患者。仕事もうまくいかない上、医師から病の原因が自分自身の心にあると言われ、混乱と怒りの渦中にある。そんな中、吉乃は心身の療養のため、文子という老婆と一緒に生活を始める……。政治家を志し、国防政策の重要性を訴える栗原護は、3度目の国政選挙出馬も落選が確定。言い訳じみた言葉を並べる護に支援者の怒りが爆発、打ちひしがれた護は夢を諦め、転職活動を開始する……。姉の思いを受けてミュージカルの舞台を目指していた高校生の美里(雲母)。しかし、その姉が亡くなり何のために生きたらいいのか分からなくなっていた……。そんな彼らを救うため、天使(雲母)が地上へと舞い降りてくる。天使の愛を受け、5つの人生が大きく動き出してゆく……。