3人の魔女の予言を信じ、野望に燃えるマクベス(オーソン・ウェルズ)は、妻(ジャネット・ノーラン)にも唆されて、スコットランドの王ダンカンを殺し、王位を奪った。ダンカンの息子マルコム(ロディ・マクドウォル)と貴族のマクダフ(ダン・オハーリー)はイングランドへ逃れていった。しかしマクベスの後継者は、バンクォ将軍(エドガー・バリア)の息子であることも予言されていた。マクベスはこの予言が実現することを恐れ、バンクォを殺すが、息子フリアンスの方は逃してしまった。それからというもの、マクベス夫妻はバンクォの亡霊に神経をさいなまれてしまった。マクダフに気を付けよと魔女に警告されたマクベスは、彼が逃げ去ってしまっていることを知り、マクダフ夫人とその息子を死刑に処した。一方マクベス夫人はこうした度重なる事件に心も乱れ、自殺した。マクダフとマルコムはマクベスに立ち向かうべく軍隊を引き連れてスコットランドに攻め寄せてきた。バーナム森がダンシネン城までこない限りはマクベスは安全であるという予言によって、バーナム森の枝を楯にしたその軍隊はマクベス勢を圧倒した。だがマクベスは女から生まれたものは誰も傷つけることができないという魔女の予言を聞いて、恐れずに戦場でマクダフと相対した。しかし彼はマクダフが早産で母が死んでから生まれたということを聞き、勇気を失い斬り伏せられた。そしてマルコムはスコットランドの王位についた。