2014年に17歳にしてノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイは、1997年に学校経営をする詩人の父と文字の読めない母との間に生まれた。父は民族の英雄である女性にちなみ、娘をマララと名付けた。やがて彼女は学校へ通いはじめる。生まれ育ったパキスタン北部にあるスワート渓谷がパキスタン・タリバン運動の支配下に置かれると圧政がはじまり、女子教育が妨害されるように。そんな実情をBBC放送のブログに綴っていくが、ニューヨークタイムズのドキュメンタリーへの出演をきっかけに身元が割れ、15歳のときに下校途中に友人とともに銃撃されてしまう。一命をとりとめた彼女は屈することなく教育の必要を訴えマララ基金を設立、世界規模の活動を続けている。カメラはブラッド・ピットやフェデラー選手のファンである一面や普段の様子、家族たちの思いを捉えるとともに、彼女が教育のために活動をし続ける理由に迫っていく。