栃木県の桃山女子学院中等部の女子トイレ。ドラマーとしてバンドを夢見ながら、清掃員として働くれんげ(みさこ)は、かつて容姿をからかわれたトラウマから鏡を見ることができず、いつもうつむきながらトイレを掃除している。れんげが掃除していると必ず、女子中学生のガールズトークが耳につく。些細な悩みごとや恋バナから、ありえないような話や秘密など、聞いているとついつい、自分のことのように思えてくるれんげは、プロ・ドラマーとして妄想ドラムで応援を試みるが、大人でもない、子供でもない、未知なる生物“女子中学生”には歯が立たたない。そんな彼女は最近、一番奥の“開かず”のトイレが気になっている。中学生の一大イベント・文化祭が近づいてきたある日、ついにその扉が開き、友達のいないちょっとコミュ障の大川さん(蒼波純)が現れる。大川さんはなぜかれんげを気に入り、一人美術部の彼女の提案で、一緒に文化祭の出し物を企画することになる。トイレに引きこもりがちな大川さんがれんげと出会い、トイレを訪れる度に珍事件を巻き起こしていく同級生たちと激闘を繰り広げるなか、一致団結して文化祭を目指すことになるが……。