ニューヨーク警察の元刑事スカイラー(カーク・ダグラス)は弁護士フレデリックス(イーライ・ウォラック)の依頼で若い富豪未亡人リーナ(シルヴァ・コシナ)のボディガードになった。彼女の夫ウェスタブルックは、ある晩、自宅のプールで何物かに射殺され、彼女は犯人として告発されていた。事件の夜リーナはボーイフレンドのフレミングと闘牛場に行き、帰りに酒場に寄った。ウェスタブルック所有の土地の森林管理人マグルーダーが目撃しているので彼女のアリバイは成立していた。この事件に興味を持ったスカイラーは単独で捜査を開始した。ウェスタブルックが殺された日の午後、彼は自宅に帰る途中、車が故障し、隣のフィンチリー邸で電話を借りたいという。スカイリーとリーナがフィンチリー邸を訪ねると、彼はその事実を認めた。だがこの時、2階の窓からライフル銃を持った男が、スカイリーとリーナを狙っていたことを、2人は気づかなかった。やがて裁判が始まり、地方検事はリーナのアリバイくずしにかかった。折りも折、彼女のアリバイ証言人マグルーダーが殺された。スカイリーは、すぐ未亡人を訪ねると、マグルーダーが、かつてフィンチリー邸で働いていたことを知った。そして続けてフィンチリーのことを調べてみると、資料にある写真と、スカイリーが先日会った彼とはまったく別人だった。先日会ったのはフラーという詐欺師のギャングだった。フラーはフィンチリーを殺し、巨額の財産を横取りしようと企んだのだ。そして自動車の故障で電話を借りにきたウェスタブルックに正体を見破られたので射殺したのだ。フラー一味は捕らえられ、スカイリーとリーナの表情にも、やっと安堵がよみがえった。