僕らの青春白書

ヘアスタイルの自由がようやく認められるようになり学生たちの間で高揚感が広まった激動の1980年代韓国の田舎町を舞台に、4人の高校生たちの恋愛模様を描いた青春ラブ・ストーリー。ローラースケートや音楽など当時の韓国の流行が丁寧に織り込まれている。監督・脚本は「亀、走る」（特集上映『韓国映画ショーケース2009』にて上映）のイ・ヨヌ。不良少女を「過速スキャンダル」のパク・ボヨンが、彼女が長年思いを寄せているプレイボーイを「君に泳げ!」のイ・ジョンソクが、不良少女のことを気にかける他校の番長を「チャ刑事」のキム・ヨングァンが、ソウルからの転校生を「僕が9歳だったころ」のイ・セヨンが演じる。

1982年。韓国中部にある忠清南道・洪城の農業高校に通うヨンスク（パク・ボヨン）は、めっぽう喧嘩に強い不良少女だった。ヨンスクは幼なじみのジュンギル（イ・ジョンソク）に思いを寄せているが、彼は学校きってのプレイボーイになってしまった。ヨンスクに惚れているクァンシク（キム・ヨングァン）はそんなジュンギルのことが面白くなく、ことあるごとにジュンギルに手を上げている。そんな中ソウルからの転校生ソヒ（イ・セヨン）にジュンギルが夢中になり、4人の関係が絡まり合っていく。