ペペ(カンティンフラス)は4年間手塩にかけた愛馬、ドン・ファンが映画監督のテッド(ダン・デイリー)に買いとられたので、ドン・ファンをとりもどそうとハリウッドへ出かけた。そして、撮影所でスージー(シャーリー・ジョーンズ)という娘に会った。スージーは生え抜きのハリウッド育ちだが、映画の仕事を嫌っていた。とんちんかんなハリウッドでペペは、やっとテッドを見つけた。そして、テッドの所でペペはドン・ファンの世話をすることになった。テッドはかつて1流監督だったが、今や酒のため誰も相手にしてくれない。資金さがしに行ったラス・ヴェガスでも酔いつぶれている始末だ。ところがペペはバクチ場で大当り。テッドの映画製作の資金をかせいでしまう。そこでテッドノメキシコ・ロケがスージーを主役にしてはじまった。だが、結局テッドはかねてドン・ファンをほしがっていたプロデューサーに、ドン・ファンと交換に資金を借りなければならなかった。それを知ったスージーは、ペペの純な気持ちを傷つけたと、テッドに激しく怒ったのだ。ペペはそれをスージーが自分を愛してくれるのだと感ちがいした。だが、スージーの愛しているのはテッドであった。映画は見事に出来上がった。そして映画の所有権は、ドン・ファンと交換にプロデューサーにわたされ、返してもらったドン・ファンはペペの手にもどった。テッドは昔の名声とスージーを得た。かくて総ては八方円くおさまったのだった。