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命ある限り(1950)

  • いのちあるかぎり
  • Hasty Heart
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  • 平均評点

    72.0点(1人)

  • 観たひと

    3

  • 観たいひと

    0

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1950
公開年月日 未公開
上映時間 0分
製作会社 ウォナア映画
配給 セントラル
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

「父との生活」のハワード・リンゼイ=ラッセル・クラウズのプロデュースによって上演されたジョン・パトリックの舞台劇(1945)の映画化。「失われた心」のラナルド・マクドゥガルが脚色し、「ドン・ファンの冒険」のヴィンセント・シャーマンが監督に当たった1950年ウォナア映画。アソシエイテッド・ブリティシュのロンドン撮影所でクランクされたので、撮影のウィルキー・クーパー(「青の恐怖」)、音楽のルイス・レヴイ(「灰色の男」)以下、多くのスタッフ、キャストが英国映画界から提供されている。主演のリチャード・トッドも映画初出演の英国映画新人で、彼を助けて、「恋の乱戦」のロナルド・レーガン、「摩天楼」のパトリシア・ニールが出演する。助演陣は「艶事師」のハワード・マリオン=クロフォード、「愛の海峡」のラルフ・マイケル、アンソニー・ニコルズ、ジョン・シャーマン、アルフレッド・バス、オルランドー・マーティンズらの英国俳優。

あらすじ

1945年のビルマ戦線。ジャングルの中で連合軍は終戦を迎えた。帰国を目前に控えたこの地の野戦病院へ、ラキーというスコットランド兵が送りこまれて来た。他の兵は皆帰るのに彼だけは帰還を許されないので、狷介な彼はすっかり腹を立てて同室の兵と口もきかなかったが、実は、彼の死は彼の知らぬまに既に23週の後に迫っているのであった。その事実を軍医から聞かされた同室の兵たち、アメリカ人ヤンク、豪州人のディガア、ニュージーランド人のキウィ、ロンドン児のトミーは、心からラキーを慰めてやろうと誓い合った。言葉こそ通じないが黒人の“ブロッサム”も同様だった。が、ラキーのあまりの冷たさに、彼らの堪忍袋は時として緒を切らせかけた。そのような時、ラキーの不幸な生い立ちを話して彼らをなだめたのは看護婦のマーガレットであった。ラキーの誕生日、マーガレットの発案で兵士たちは彼にキルト(スコットランドの儀式服)を贈った。初めて受ける人の情けに、ラキーの心はやっとほぐれ、彼はそれまでの自分の態度に対して烈しい自己嫌悪に陥った。マーガレットは、優しいキスでそれを慰めた。贈物のキルトを着けて兵士たちと打ち解けたラキーは、勢いに乗ってマーガレットにプロポーズした。彼女はそれを拒まなかった。一方軍医は、死の迫ったラキーに故郷を見せてやりたいと、彼に帰国をすすめ、結局彼の運命を打ち明けてしまった。ラキーは驚愕と屈辱感から、兵士やマーガレットの愛情をすっかり誤解し、再び敵意ある孤独の中に閉じこもった。慰めも説得も彼の心を和らげることはできず、純真な“ブロッサム”の好意まで彼は踏みにじったので、ついに兵士たちは彼を見放した。周囲のたのしげなありさまを見て、ラキーの気持ちは一瞬に崩れた。ひとりでは死にたくないと泣き叫ぶラキーをとりまいて、再び彼らの間にはあつい友情がよみがえった。

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