ニューズ・トリビューン紙の記者フレッチ(チェヴィー・チェイス)は、ヒッピー姿で海岸をうろつき廻り、麻薬ルートの調査をしていた。ある日、話を聞くだけで1000ドルという、うまい話を持ちかけてきた男がいた。男の名はアラン・スタンウィック(ティム・マティソン)といい、彼の大邸宅で話を聞くと、1週後の木曜の夜に彼の家に忍び込んで彼を殺してくれたら5万ドル払う、殺したらリオに高飛びしろという。ガンで余命いくばくもなく、苦しみたくない。自殺では妻のゲイル(ダナ・ウィラー=ニコルスン)に多額の保険金が払われないから殺してくれという説明だった。一応承諾して社にもどり、麻薬ルートの探訪記事をせかす鬼編集長(リチャード・リバティーニ)をほっておいてスタンウィックの周囲を洗ってみた。ユタの出身でボイド航空のパイロットから、社長の娘ゲイルと結婚という経歴だった。病院のカルテを盗み見たら、案の定、彼はガンにはかかっていなかった。次にゲイルに接近し、彼女が夫の両親と一度も会っていないことを聞き出した。それから役人にばけて、ゲイルの父(ケネス・マース)に会い、アランがユタに土地を300万ドルで購入したことを知った。ユタに飛んだフレッチは、その土地が3000ドルのものであることをつきとめる。海岸にもどったフレッチは警官につかまり、署長力ーリン(ジョー・ドン・ベイカー)に「捜査の邪魔をするな」と脅かされた。アランの自家用機の整備士から、アランが毎週ユタに行くこと、しかしその燃料の使用料がケタはずれに多く、南米にまで行けるほどだと聞かされた。海岸で取引される麻薬は南米産だ。果たせるかな、アランは麻薬の運び人で、カーリンと組んでいたのだ。ユタに行き、アランの両親を訪ねたフレッチは、彼らのいう嫁とはゲイルではなく町に住む女性であることがわかった。アランはフレッチを罠にかけ、彼をゲイル殺しの犯人に仕立てようとしていたのだ。木曜の夜、すべてを知ったゲイルとフレッチは、アランの裏をかいて、彼を倒した。カーリンの悪事はばれ、その頃、ゲイルとフレッチはリオの海岸を散歩していた。