ルイジアナ州にある広大なホリス家が道路工事のためとりこわされることになった。しかし女主人のシャーロット(ベティ・デイヴィス)は頑強に反対し邸を守りぬこうとした。ホリス家には、そうしなければならない不吉な歴史があったのだ……。37年前のこと、シャーロットはメイヒューという妻のある男を愛していた。ある夜メイヒューは何者かに殺され、シャーロットが嫉妬にかられて彼を惨殺し、それ以来、彼女は精神に異常をきたしたのだと世間では噂していた。そして邸をとりこわせばメイヒューの死体が出てくるだろうとも言われていた。しかし彼女の主治医ベイリス(ジョセフ・コットン)に言わせると、彼女はまだメイヒューが生きていると信じているというのだ。そんなある日、シャーロットの従妹で、かつてのベイリスの愛人ミリアム(オリヴィア・デ・ハヴィランド)が37年ぶりにヨーロッパから帰り、ホリス家に身をよせた。その頃ホリス家に保険会社の元社員という男が訪ねてきて、メイヒュー殺しの犯人捜査にのりだした。そして意外にも真犯人は、メイヒューの未亡人だった。当時、それを知ったミリアムは彼女をゆすりそのお金でヨーロッパに行ったのだという。ベイリスとミリアムの仲は昔どおりとなったが、シャーロットは2人を殺した。そして未亡人は自殺した。楡の暗い木陰だけがシャーロットをあわれんで泣いていた。