リチャード・ウォーカー(ハリソン・フォード)と妻サンドラ(ベティ・バックレイ)は学会出席のためパリへやって来た。ホテルに到着したリチャードは、スーツケースが、空港で誰かのものと取り違えてしまったことに気づく。明日にでも取り替えてもらえば、と妻に言い残してシャワーを浴びるが浴室から出てみると妻の姿が見あたらない。ホテル近辺で路地裏から女性が連れ去られたという現場で、妻のブレスレットを見つけ不安を募らせる。真剣には取りあってはくれない警察に業をにやした彼は、自ら捜査に乗り出し、間違えられたスーツケースをこじあけ、<ブルー・パロット>と印刷されたマッチを見つけた彼は、その裏に“デデ”と記された電話にかけてみるが留守番電話だった。そこでデデのアパートヘ足を運ぶが、そこには血だらけになった彼の死体が横たわっていた。リチャードは留守番電話に録音されていたミシェル(エマニュエル・セイナー)という女性が、取り違えたスーツケースの持ち主であることを知り、会って話を聞いてみると、事件の鍵は、何者かが、彼女にデデ宛として手渡した<自由の女神>像にありそうだ。思う間もなくミシェルは、2人組の怪し気な男に襲われるが、リチャードの機転で彼のホテルに助け出される。そこに誘拐犯から妻を無事戻してほしければ<自由の女神>像を渡せと電話がかかってきた。2人は待ち合わせの場所へ急ぐ……。