イギリスの考古学者コーベック(チャールトン・ヘストン)は、18年前、古代エジプトの謎とされる王妃カーラの秘密を探っていた。彼は身重の妻アン(ジル・タウンセンド)にかまう余裕すらなく、有能な助手ジェーン(スザンナ・ヨーク)を伴いエジプト遺跡の宝庫へと旅立った。王妃カーラは、その美しさとは裏腹の残忍な専制君主のため、実の父の愛人を殺し、その父と通じ、やがて永遠の闇に葬られた悲劇の王妃だった。コーベックは遂にこのカーラ王妃を発見、納められた財宝を目の前にした。4000年の長い眠りからカーラが目覚めようとした時、ベース・キャンプにいた妊娠8カ月のアンが腹部の激痛に襲われ、やがて月足らずの赤ん坊が生まれた。しかし、この時ひとつの奇跡が起こった。コーベックがカーラの棺を開けた瞬間、死亡と診断された赤ん坊が生き返ったのだった。そして18年が経ち、現在コーベックは妻と離婚し、ジェーンとロンドンに住んでいた。一方、アンによって育てられた娘マーガレット(ステファニー・ジンバリスト)は美しく成長しこの日、18歳の誕生日を迎えようとしていた。コーベックはマーガレットの誕生祝いにカーラの秘宝の手鏡を贈るが、その頃からコーベックの周囲には不吉な出来事が相次いで起こった。マーガレットに会ったコーベックは彼女の美しさと共に彼女が力ーラに似ているのに驚いた。そして遂にカーラの人頭壷をコーベックが発見した時、ジェーンやマーガレットの恋人にまで死の恐怖が襲った。遂にカーラ転生の儀式に挑むコーベック。そして、力ーラの魂は、今完全にマーガレットにのり移り、4000年も前の怨念がコーベックを石の下敷へと誘いこむのだった。