男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

ヒンデンブルグ

  • ひんでんぶるぐ
  • The Hindenburg
  • The Hindenburg

amazon


  • 平均評点

    67.7点(124人)

  • 観たひと

    174

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    27

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1975
公開年月日 1976/7/10
上映時間 126分
製作会社 フィルムメーカーズ・グループ作品
配給 ユニヴァーサル=CIC
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

今世紀最大のミステリーといわれる、ヒンデンブルグ号の謎の大爆発を、当時のニューズ・フィルムを盛り込んで描くサスペンス。監督は「ふたり」のロバート・ワイズ、脚本はネルソン・ギディング、脚色はリチャード・レビンソンとウィリアム・リンク、原作はマイケル・M・ムーニー、撮影はロバート・サーティース、音楽はデイヴィッド・シャイア、編集はドン・キャンバーン、特殊効果はアルバート・ウィトロック、特殊撮影はクリフォード・スタインが各々担当。出演はジョージ・C・スコット、アン・バンクロフト、ウィリアム・アザートン、ロイ・シネス、ギグ・ヤング、バージェス・メレディス、チャールズ・ダーニング、ロバート・クラリイ、リチャード・A・ダイザートなど。

あらすじ

ナチス・ドイツがその権勢を世界に誇示し、ゲルマン民族の優秀性のシンボルとして建造した全長245メートルの大飛行船ヒンデンブルグ号は、1936年、空を行く豪華客船としてドイツのフランクフルトとアメリカのニュージャージー州レイクハーストを結ぶ大西洋横断航路に就航した。乗客定員100人。翌37年を迎える頃にはヒンデンブルグ号は既に往復10回の航路を無事終了し、人々の間にも新しい時代の乗り物として、そのイメージが定着しはじめていた。だがナチス当局にとって、ヒンデンブルグは何よりもプロパガンダ的に大きな意味を持つものであり、それだけにその安全性を脅かすような動きには極めて神経質だった。その春、ミルウォーキーに住む一女性が『霊感』を受け、「ヒンデンブルグが近いうちに時限爆弾によってアメリカ上空で爆破する」と予言したときも、表面的には一笑に付したものの、実際には宣伝相ゲッペルスの命令で、ドイツ空軍のフランツ・リッター大佐(ジョージ・C・スコット)がヒンデンブルグに乗り込み、警戒体制をとることになった。出発の前夜、フランクフルト飛行場のビヤホールで、一等系士ベルト(ウィリアム・アザートン)がゲシュタポの度を越した船内点検を嘲笑したとき、リッターはあえて沈黙を守った。1937年5月3日の朝。フライトの準備が整ったヒンデンブルグに、乗客がゲシュタポの厳しい身体検査を受けて次々に乗船する。フォン・シャルニック伯爵夫人(アン・バンクロフト)、ブロードウェイの製作者で作曲家のリード・チャニングと夫人のベス、アメリカの大手広告代理店の重役エドワード・ダグラス(ギグ・ヤング)、アメリカ人の貿易商アルバート・ブレスローとその一家、イギリス陸軍少佐アール・ナピア、その友人エミリオ(バージェス・メレディス)、アクロバット曲芸師ジョセフ・スパ(ロバート・クラリー)など……。フォーゲル(ロイ・シネス)という船専属のカメラマンも乗船するが、リッターはこの男がゲシュタポの命を受けていることを一目で見破る。リッターはみなそれぞれが容疑者と思える中で、一番怪しいと睨んだのは乗務員のベルトだった。リッターはベルトに、恋人のフリーダがゲシュタポに逮捕されたことを告げると、彼はショックのあまり船内に爆弾をもちこんだことを告白する。さらに「自分の狙いはナチスのシンボルであるヒンデンブルグを爆破して、ドイツ人の中にもヒットラーに反抗する人間がいることを示すのが目的で、人命を犠牲にするつもりはまったくない。爆破時間は船が目的地につき乗客が全員下船したあとにする」と計画を打ち明けた。1937年5月6日、ヒンデンブルグは大西洋横断を終えた。だが着陸地クレイハーストが雨のため、かなり遅れそうである。この頃リッターは、ベルトの計画に協力することを決意しており、爆薬の時限装置を午後7時30分にセットするようにベルトに告げた。これは船が着陸してから90分後で、乗客と乗務員全員が下船するのに充分な余裕をみた時間である。その90分間に、ベルトは全世界に向けてヒンデンブルグ爆発を予告し、その行為の政治的な意図を告知することになった。が、ベルトは肝心な爆発の隠し場所はがんとして教えようとしなかった。そうこうするうちに、ナイフを失くしたベルトは同僚のクノールのナイフを盗むが、それを知ったフォーゲルは、このときとばかりベルトをしめあげる。悪天候のために着陸時間は大巾に遅れ、リッターは爆破時間を遅らせようとベルトを捜すが、その姿はどこにもなかった。7時16分、着陸用ロープが地上に落とされた。必死にベルトを捜し回るリッターは、フォーゲルの拷問を受け血まみれになっている彼を、ようやく発見した。そして半死半生のベルトからやっと時限装置のありかを聞きだし、時を刻む時計のはりを止めようとした。そのとき、轟然たる爆発、パニックが乗客を襲う。水素を腹一杯につめた巨大な飛行船が夜空に火柱をあげ焼けただれたアルミニュームの残骸になるのに要した時間は僅か34秒だった。プルス船長(チャールズ・ダーニング)はひどい火傷を負いながらも一命をとりとめた。逃げまどう乗客の最後から脱出しようとしたレーマンは死に、伯爵夫人、パジェッタ、ナピアは奇跡的に助かった。結局、ヒンデンブルグ号にいた97名のうち、乗客13名と乗務員22名、及び地上で乗客救出に当った整備員の1名がこの悲劇の飛行船と運命を共にした。

関連するキネマ旬報の記事

1976年7月下旬号

外国映画批評:ヒンデンブルグ

外国映画紹介:ヒンデンブルグ

1976年7月上旬夏の特別号

特別カラー・グラビア:「ヒンデンブルグ」

グラビア:「ヒンデンブルグ」

「ヒンデンブルグ」の背後に潜む歴史の重み:

ロバート・ワイズ監督「ヒンデンブルグ」を語る:

1976年4月上旬号

キネ旬試写室:ヒンデンブルグ

1976年3月下旬号

グラビア:「ヒンデンブルグ」