第二次大戦が終わって間もない西独ノイスタットの町。焼けつくような夏の午後。カリン(クリスティーネ・カウフマン)は恋人フランクと近くの川へ泳ぎに行った。カリンはフランクが堅すぎて抱擁もしてくれないのが不満だった。ひとりで対岸へ渡ったカリンは折から通りかかったアメリカ駐留軍の4人の兵隊に襲われた。悲鳴を聞いて来たフランクは殴り倒され、気づいた時カリンは裸のままで失神していた。町中騒然たる中で犯人は直ちに捕らえられ、カリンの父親スタインホフは極刑を要求し、町の人も厳正な裁判を望んだ。軍事裁判が開かれ、ギャレット少佐(カーク・ダグラス)が弁護人に任命された。少佐は4人の罪を憎んだが救わなければならなかった。そのためにカリンを更に傷つけることを恐れてスタインホフと話し合おうとしたが、復讐の念に燃える彼は耳をかそうとはしなかった。少佐はカリンを法廷に呼び、事件の状況を証言させ、更にきびしい反対尋問を浴びせて行った。衆人の中で、その屈辱に耐えきれなくなったカリンは卒倒し、あげくには町の人人からも色めがねでしか見られなくなってしまう。裁判は終わった。4人の被告は死刑をまぬかれ、カリンは自殺してしまった。しかし少佐には勝利感もなく、ただ空しかった。カリンを追いつめたのは誰だろう?責任は誰にあるのだろう?町の人々の、仲間たちの冷たい非難の目を感じながら。少佐は耐えられない思いでノイスタットを去って行った。