ドイツ・ベルリンの高級ホテル。その一室に、ドイツの政治や経済に多大な影響力を持つ大物実業家トーマス・バッカー(ハイナー・ラウターバッハ)が宿泊していた。トニーと二ナ(ルナ・シュヴァイガ-)は、ルームサービスとしてバッカーの部屋に夕食を届けに行き、デスクの上に置かれたパソコンの画面を目にする。それは武器密売に関する情報で、部屋に戻ってきたバッカーは、その極秘情報を知ってしまったトニーを撃ち殺す。バッカー側の弁護団は、正当防衛だと訴える。しかしバッカーは、常に武器密売やマネーロンダリングなど、黒い噂の絶えない実業家だった。現場で一部始終を目撃したニナは、証人として法廷で証言することを決意する。検事側はバッカーを起訴する絶好の機会とばかりに、ニナを重要証人として裁判所で証言させる準備をする。ニナに証言されるとその地位が危ぶまれるバッカー側の襲撃に備えて、ニナのガーディアン=“保護”をアフガニスタンから帰国した元軍人のマックス(ティル・シュヴァイガー)に依頼する。ニナの証言を阻止しようと、闇の組織の銃弾が次々と2人に襲いかかる。バッカーの根回しにより、誰も協力してくれない孤立無援の状況に追い込まれる2人は、次々と襲ってくる銃弾の嵐の中を逃げ切れるのか? そして、真実の証言ができるのか?