中国共産党と国民党が争っていた時代。内戦に敗れた国民党は台湾へ逃れたが、その残党はまだ暗躍していた。共産党は敵の動向を監視するため、秘密裏に“701部隊”を設立。国民党の無線通信を傍受し、解析を続けていたが、ある日突然その通信が途絶えてしまう。部隊の責任者である郭興中(ワン・シュエピン)、通称“老鬼”は、新たな通信を探り出すために聴覚に優れた人材を集めようと、コードネーム“200号”、諜報員の張学寧(ジョウ・シュン)に密命を下す。それは、優れた能力を持つピアノ調律師・羅耳三(パル・シン)を探せというものだった。命令を受けて上海に向かった張は、羅耳三を捜し出すが、同時にそこで助手で盲人の調律師・何兵(トニー・レオン)と出会う。何兵の聴力が異常に発達していることを知った張は、彼を部隊に連れ帰る。張からモールス信号や通信技術を学んだ何兵は、やがて厳しい試験をくぐり抜け、見事に国民党の通信を発見。部隊の重要メンバーとなる。一方、コードネーム“重慶”と呼ばれる国民党の大物スパイを誘き出そうと罠を張る張だったが、抗争は混迷を極めてゆく……。