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バニシング・ポイント(1971)

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  • 平均評点

    73.6点(212人)

  • 観たひと

    335

  • 観たいひと

    17

  • レビューの数

    39

基本情報

ジャンル アクション / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1971
公開年月日 1971/7/17
上映時間 99分
製作会社 キューピッド・プロ作品
配給 20世紀フォックス
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

(C) 1971 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed. 1999 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

解説

デンバー=カリフォルニア間を車で、平均時速200 キロという狂ったスピードでつっ走ろうとする男と、これを捕えんとする警察車、そしてファナティックなディスク・ジョッカーに現代アメリカの深い苦悩を投影してスリリングな場面が展開する。製作は「素晴らしきヒコーキ野郎」のノーマン・スペンサー、監督は「野にかける白い馬のように」のリチャード・C・サラフィアン、マルコム・ハートの原作をギラーモ・ケインが脚色、撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はデラニー&ボニー&フレンズ、マウンテン、ジェリー・リード、ビグ・ママ・ソーントン、キム・アンド・デイブなどが演奏する。計16曲のニューロックやカントリーを、ジミー・ボーウェンが監修している。出演は新人バリー・ニューマン、ディーン・ジャガー、ブロードウェイのミュージカル「パーリー」でトニー賞を受賞したクリーヴォン・リトル。他に、ビクトリア・メドリン、ティモシー・スコット、ギルダ・テクスターなど。デラックスカラー、パナビジョン。1971年作品。

あらすじ

元海兵隊員、元警察官、元オートレースのドライバーで、今は車の陸送をやっているコワルスキー(バリー・ニューマン)は、デンバーからサンフランシスコまでの陸送を引受ける。覚醒剤を取りに“地獄の天使”というバーに立ち寄った彼は、店の主人とサンフランシスコまで15時間で行くという賭けをした。全速力で飛ばすコワルスキーの車を発見したオートバイ警官が追跡しだした。彼がとっさに車を悪路に乗り入れると、オートバイ警官はひとたまりもなく転倒した。ユタ州に入ろうとすると、国境にバリケードが張られていた。彼はスピードを増すとバリケードを猛烈に突破した。このニュースを聞いた盲目のディスク・ジョッカー、スーパー・ソール(クリーヴォン・リトル)は興奮して、コワルスキーに通信を行って誘導しだした。警察の通信を盗み取りして、情報をコワルスキーに流し始めたのだ。国境を越えネバダ州に入ると、今度はネバダ州の警官が追跡してきた。彼は自分が警察署に勤めていたときのことを思い出した。上官が少女を麻薬所持の疑いで取調べ中に、弱みにつけこんで彼女を手ごめにしようとしたのをとめ、クビになってしまったことをだ。彼がさらに走っていると、スーパー・ソウルが再び通信してきた。警告通り追跡してきた数台のパトカーに追い詰められ、やむなく彼は車を砂漠に向けた。コワルスキーは警官時代、雪国で恋人のベラ(ビクトリア・メドリン)と遊んだり口論したりしたことを思い出した。また海兵隊員のころ、負傷兵を野戦病院へ運ぶ途中、ジープに砲弾が命中し、負傷したこと。そのとき大きな爆発音で回想が破られた。タイヤがパンクしたのだ。タイヤの交換中、彼はガラガラ蛇に襲われそうになるが、砂金取りの老人(ディーン・ジャガー)に助けられる。老人は、砂漠を脱出する道を教えてくれ、ガソリンのある集落に案内してくれた。老人と別れて逃走を続けるコワルスキーに、スーパー・ソールの情報が入った。彼のニュースはいまや全世界に広がり、大変な話題となっていて、彼の向かう道という道には、警察当局の網が張られているらしい。途中彼はバイクに乗った男エンジェル(ティモシー・スコット)と出会い、荒野の中にある彼の家に連れていかれた。そこにはヌードでバイクに乗った娘(ギルダ・テクスター)がいて、彼に強壮剤や煙草をくれた。エンジェルのアイディアで車をパトカーに偽装して非常線を突破したコワルスキのゆくてに、巨大なパワー・シャベルが立ちふさがっていた。コワルスキーの心に一瞬の戦慄が走った。が、コワルスキーの顔に笑みが浮かぶと、彼はアクセルを踏み込んだ。猛然と突っ込んだコワルスキーの車は、火柱をふき上げて空に舞い上がった。(20世紀フォックス配給*1時間39分)

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