財政学の学位を認められ法王庁で働く司祭ジョン・フラハティ(クリストファー・リーヴ)は、ある日マフィアの娘と結婚した旧友ロド(ジョー・コルテーゼ)と再会し、闇物資により一財産築いている彼の親分アポリーニ(ジェイスン・ミラー)を紹介してもらい、法王庁の財政難を解決するため、彼との取引を約束させる。そんな折、ジョンは雨やどりをしている3人の尼僧を車にのせたことから、その中の1人クララ(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)と恋におち、密会しやがて肉体関係を結ぶようになる。ところがローマ法王謁見の席でクララは、ジョンの姿を発見し今まで身分を隠して会っていた彼の真実を知るや、ジョンのもとから離れてゆくのだった。一方スイス銀行に凍結されているマフィアの資金を元手に財テクに成功していたジョンだったが、彼に内緒でロドが為替相場に手を出し、大赤字を出してしまう。枢機卿サントーニ(フェルナンド・レイ)失脚の機会をうかがっていた反主流派のヴインチ(アドルフォ・セリ)は部下のフランチェスコ(トーマス・ミリアン)を使ってスキャンダル探しに暗躍するが、結局全ては法王の手にゆだねられることになる。やがてロドはアポリーニによって殺害され、謹慎するジョンのもとに復帰を許す知らせが届くのだった。