アウトロー(2012・アイスランド）

「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督が製作総指揮を務めたクライム・サスペンス。1990年代のアイスランドの首都レイキャビクを舞台に、ギャングの一員となった青年が、終わりなき暴力の世界へと足を踏み入れて行く。出演は「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」のソー・クリスチャンソン。

アイスランドの首都レイキャビク。麻薬犯罪はこの小さく無垢な世界を、暴力の街へと劇的に変えていった。麻薬業界を牛耳るストリップクラブのオーナー、ファラオ（スロストゥル・レオ・グンナルソン）。かつてファラオと一緒に組んでいたが、仲違いして今はライバルとなったトティ（ジョンハネス・ヘイクル・ヨウハンネスソン）。麻薬ビジネスの独占を目論む冷酷な男ブルーノ（デイモン・ヤンガー）。それぞれの人間の夢と欲望渦巻くこの街は、やがて暴力と血にまみれ、手の付けられない危険な怪物へと変化して行く。その様子が、組織の運転手となった青年ステビ（ソー・クリスチャンソン）の目を通して描かれる。