知的年齢6歳の中年男性イ・ヨング(リュ・スンリョン)は、小学校入学を控えた6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)と2人で仲良く暮らしていた。ところがある日、ヨングは殺人容疑で逮捕されてしまう。道に倒れた少女を覗き込んだ彼の姿を目撃した通行人が、勘違いして警察に通報したのだ。イェスンと別れ、刑務所に送られたヨングは、7番房で5人の先輩たちと寝起きを共にすることになる。父と離れたイェスンも、淋しい日々を送っていた。そんなある日、他の囚人に襲われた7番房の房長(オ・ダルス)をヨングが救う出来事が発生。房長はそのお礼に、ダンボール箱に隠れたイェスンを7番房に潜入させる。抱き合う親子。だが、すぐ看守に気付かれてしまった。その夜、刑務所で火災が発生し、ヨングは逃げ遅れた刑務所の課長(チョン・ジニョン)を救出する。一方、父と会えない辛さからイェスンは入院。見舞いに来た課長に父への想いをぶつける。そんなある日、7番房に届いたダンボールから飛び出したのはイェスン。課長の配慮で、ヨングは時々娘に会えるようになったのだ。実は課長も、受刑者に子供を殺された辛い過去を抱えていた。ヨングの事件に疑念を抱いた課長は、事件の資料を収集。7番房ではヨングの記憶を辿り、仲間たちが事件当時の様子を検証してゆく。やがて辿り着いたのは、少女の死は事故ではなかったのかという結論。気がかりなのは、その少女が警察庁長官の娘という事実だった。7番房ではヨングの証言を組立て、無罪を勝ち取るための練習が繰り返される。だが公判の日、弁護士から“警察庁長官が怒り狂っている。イェスンに何をするかわからない”と脅されたヨングは、法廷で罪を認めてしまう。判決は死刑。ところが、イェスンとヨングのお陰で人間としての心を取り戻したことに感謝していた7番房の仲間たちは、ヨングの脱獄を計画。その計画は、クリスマス決行予定で準備が進むが……。