1981年の夏、カンザス州の田舎町ハッチンソン。8歳の少年ブライアン(ブラディ・コーベット)とニール(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、リトルリーグのチームメイト。そんな二人の人生は、常習的に幼い子どもに性加害を行なっていた一人の“コーチ”(ビル・セイジ)によって大きく狂わされる。精神的ショックから記憶を失い、後遺症に苦しむブライアンは、やがて自分は宇宙人に誘拐され、記憶を失ったと思い込むように。一方、“コーチ”と自分の間には“愛”があったと信じるニールは、彼の影を追い求め、年上の男たち相手に身体を売って生きる道を選んだ。“空白の記憶”から10年。真実を取り戻そうとするブライアンの前に、手がかりとして浮かび上がってきたのは、繰り返し夢に現れる一人の少年。やがてブライアンは、それがニールであることを突き止める。ところが、ニールはすでにニューヨークへと旅立った後だった……。