「マイ・マザー」「胸騒ぎの恋人」「わたしはロランス」と、作品を発表するたびに独創的なスタイルと感性で注目を集めてきたグザヴィエ・ドラン監督が、第70回ヴェネツィア国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞したサイコサスペンス。死別した恋人の葬儀のため彼の故郷へ向かった男性が、彼の兄から強制的に引きとめられるうちに、彼ら家族や自分自身の狂気に気付いていく。ドラン監督が彼の兄の中に亡き恋人の姿を見る男性を、「灼熱の魂」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が銃乱射事件を描いた「Polytechnique」(未)に出演したピエール=イヴ・カルディナルが暴力をふるい男性を支配する亡き恋人の兄を演じる。第26回東京国際映画祭ワールド・フォーカス上映作品。