「予測された喪失」で第3回山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞を、「ドッグ・デイズ」で第58回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞を受賞したウルリヒ・ザイドル監督が、ドキュメンタリー的な手法を用いて、理想を求めて一線を超える女性たちを描いた「パラダイス」3部作の1作目。旅行で向かったケニアで、白人女性たちに愛情を捧げる代わりに金銭を受け取る現地の男性たち、通称ビーチボーイにのめりこむ中年女性を描く。舞台やテレビを中心に活躍するマルガレーテ・ティーゼル、ウィーンで人気を博したミュージカル『Udo Jurgens』に出演した舞台女優インゲ・マックスのほか、実際に現地でビーチボーイとなった経験のある男性たちが出演している。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品。