芸能人の姉を持つ有名ダンサーのコウタ(U-タロウ)、飲んだくれ親父を持つイジメのリーダー・ダイチ(天沼佑太)、ダウン症の妹を持つ落ちこぼれのナオキ(今崎莞太)、優等生で常に気を張っているケント(苅部凛人)は、家でも学校でも本当の自分でいることのできない中学生。彼らは海沿いにある小さな空き地で、好きな音楽を聴き、ダンスをし、語り合う。ここだけは、彼らが本当の自分でいられる場所だった。そんななか、ダイチの素行の悪さによって4人の友情に亀裂が入っていく。そしてナオキがイジメのターゲットとなったことにより、4人の関係は決定的に崩れてしまった。コウタは、ナオキに手を差し伸べることができず悩む。ダイチは仲間と居場所を失い、家出してしまう。ナオキは、ただじっとイジメに耐えていた。しかしケントの仲間を想う勇気ある行動が、八方ふさがりだった状況に風穴を開ける。ケントは、またみんなであの空き地で踊ることを望む。それは、コウタとナオキが望むことでもあった。コウタとナオキは、みんなで出場を約束していたダンス大会へ向かう。会場の片隅で、ダイチが2人を見つめ、踊っていた。崩壊した4人の関係を再び結んだのは、勇気とダンスだった……。