1931年、フランスとの国境近くのスペイン・ピレネー地方で、原因不明の病に侵された子供が多く生まれる。彼らは痛みを感じず、攻撃的かつ暴力的で、自分自身を傷つけ続けた。周囲の人々は彼らを恐れた。2000年のスペイン。優秀な神経外科医デヴィッド(アレックス・ブレンデミュール)は婚約者アナイス(イレーネ・モンターラ)とドライブをしていて、交通事故に遭う。アナイスは亡くなり、デヴィッドは大きな怪我はしていなかったが、検査により骨髄移植が必要な深刻なリンパ腫を発症していることがわかる。スペイン戦争直前、痛みを感じない子供たちは家族から引き離され、隔離された保護施設に集められる。医師団は子供たちに痛みを学ばせるリハビリをするが、戦争により中断を余儀なくされる。子供たちの中で唯一リハビリに反応しなかった少年は、“Berkano”と呼ばれる無感情のモンスターとして恐れられるようになる。デヴィッドは両親に骨髄移植の協力を願うが、彼が養子であることが知らされる。父親はなかなかデヴィッドの出生、血縁の両親の話をしようとしないので、デヴィッドは自分で両親について調べ始める。そして、驚愕の事実が明らかになる……。