1964年。パリの靴店で働く若い女性マドレーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)は売春婦のアルバイトを始め、客だったチェコ出身の医師ヤロミル(ラシャ・ブコヴィッチ)と恋人同士になる。1968年。ヤロミルと結婚して、社会主義国チェコの首都プラハで暮らすマドレーヌは娘ヴェラを出産するが、共産党が進める自由化政策“プラハの春”を嫌って、娘を連れて帰国。1997年のロンドン。大人になったヴェラ(キアラ・マストロヤンニ)は米国人ミュージシャンのヘンダーソン(ポール・シュナイダー)と恋に落ちる。その翌年、バイセクシュアルであるヘンダーソンはAIDSを患っていることをヴェラに告白する。