ロサンゼルス。若い女性を狙い、被害者の頭皮を剥がすという猟奇殺人が夜な夜な発生していた。両親のマネキン店を継いだマネキンの修復師フランク(イライジャ・ウッド)は、淫乱で残忍な母親のトラウマから、生身の女性を愛することができなくなっていた。自分が修復したマネキンに囲まれているときにだけ心の平安を感じる彼は、やがて夜の街で女性を殺害し、毛髪ごと剥いだ頭皮をマネキンの頭にかぶせるという凶行に及ぶようになっていた。ある日、美しいブロンドの女性カメラマン、アンナ(ノア・アルネゼデール)がフランクの前に現れ、個展に出品する作品のモチーフとしてマネキンを使いたいと頼む。フランクにとって自分の仕事の芸術性を理解する女性との出会いは初めてで、彼女の創作に協力しながら、次第に想いを募らせていく。あくまで友人としてフランクと接するアンナに対し、一方的に彼女との愛の生活を妄想するフランク。彼女の前では心優しい青年を演じるフランクの邪悪な欲望は、爆発寸前だった。アンナの個展のオープニング・パーティに出席したフランクは、彼女の周りに集まる醜い業界人たちから気味悪そうな視線を浴び、心のバランスを失っていく。狂気に堕ちたフランクは、夜の街へ出る。そして、想像を絶する惨劇が始まる……。