NYブロンクスにある高校では、ようやく夏休みを迎えようとしていた。バスで帰宅する生徒たちはいつもの面々、車内はすでにお祭り騒ぎで、彼らの話題は誰と誰がくっついて別れたという恋愛話、そしてくだらない仲間のスキャンダルだ。中心グループのマイケル(マイケル・ブロディー)やビッグ・T(ジョナサン・ウォーレル)は、小学生を無理やり席から立たせ、お婆さんにはセクハラまがいの嫌がらせを仕掛けて、定位置のバス最後部の座席を占領。そこに、いつもマイケルたちの後を付いて回るテレサ(テレサ・リン)が乗り込んでくる。気分転換にとブロンドのかつらをかぶった彼女に車内は再び大騒ぎ。さらにマイケルは、テレサがパーティーで他の女とキスしていたとばらしてしまうのだった。女王様キャラのレイディ・チェン(レイディーチェン・カラスコ)は、親友のナオミ(《ナオミ》マーフィー)とパーティーに呼ぶ友達の人選に忙しく、招待の断りメールが入ってキレまくっている。ブランドンとルイスのゲイカップルは浮気のトラブルを抱えてバスの中で修羅場を繰り広げ、周りの仲間に慰められる。バスが進み停留所に止まるにつれ、生徒たちがひとりまたひとりと降り、車内には次第に静寂が訪れる。そして、彼らの内に秘めた個性と本音が見え始める。だがそこに学校の仲間のイライジャが刺されたというメールが飛び込んでくる……。