マリリン・モンロー、ソフィア・ローレン、バービー、ベティ・ブーブ、ミシェル・オバマ、ヒラリー・クリントン、ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公たち……20世紀のセックス・シンボルからアニメーション、少女向けの人形、21世紀に生きる女性の象徴まで、常に女性の足元にあり、時代を彩ってきたハイヒール。50センチ以上もの高さがあったルネサンス期から今日のピンヒールまで、“女性と靴の歴史”を紐解いていく。また、クリスチャン・ルブタン、マノロ・ブラニク、ピエール・アルディ、ロジェ・ヴィヴィエ、ウォルター・ステイガーなど女性たちの憧れのブランドのスター・デザイナーや、ファーギー、ディタ・フォン・ティース、ケリー・ローランドなど錚々たるセレブたちが靴の魅力を語り、デザイナーたちが靴に込めた思いや、靴の魅力にはまったセレブたちの意外な一面が明かされる。さらに、ファッション歴史家、女性誌編集者、心理学者、セックス専門家、靴フェチ、一般の人々などを通して、ポップに、心理学的に、社会学的かつ歴史的に、フェティシズム的にも靴の魅力に迫っていく。クリスチャン・ルブタンのスタジオ、ニューヨークのヴォーグ誌のスタジオ、トロントのベータシュー博物館、フィレンツェのフェラガモ・パレスなどでの撮影を女性のみで行った本作は、女性による、女性たちへのエールが込められている。