映画評論家のジュリアン(ジェレミー・エルカイム)とパリの名画座で働くマリー(ヴァレリー・ドンゼッリ)は若い夫婦。ある日、ベネチアに出張することになったジュリアンが、旅立つ間際に“向こうに愛する人がいる”と衝撃の告白をする。妊娠中だったマリーは困惑し、出張から戻ってきたジュリアンを家から追い出してしまう。その後、ジュリアンから繰り返し、“会いたい、許してくれ”と謝罪する電話がかかってきたため、仕方なく会うことに。だが、なぜ浮気をしたのか問い詰めるマリーに対して、ジュリアンは“わからない”と答えるばかり。ジュリアンの懇願もあり、再び一緒に暮らすことになった2人だったが、気持ちはすれ違ったまま。仕事に身が入らないマリーは、映画館を水浸しにするミスを犯してしまう。やがて、ジュリアンは再び東京への出張と言って出かけるが、マリーはパリのアジア人街ベルヴィルで彼を目撃。東京への出張は嘘だったことが明らかになり……。