小男のジョージ(バージェス・メレディス)と大男のレニー(ロン・チャニィ・ジュニア )は農場から農場へと渡り歩く日雇い農夫であった。ドン底の生活をしていながら、この2人にも夢があった。いつか自分たちだけの小屋と土地を持つという夢。これもジョージ1人だったら案外早く実現するかも知れなかったが、レニーがいつも荷厄介になっていた。レニーは体ばかりは人並みはずれて大きいが、頭は子供のように幼稚で、そのため行く先々で面倒を起こしたが、ジョージは幼友達であるレニーをどうしても見捨てることができなかった。2人は新しくジャクソンの農場で働くことになった。ジャクソンの息子カーリイは浮気な女メエ(ベティ・フィールド)を妻にしてから嫉妬深くなり、メエと口を利く男に片っ端から喧嘩を売って歩いた。だが農夫頭のスリム(チャールズ・ビックフォード)だけには頭があがらず、彼がメエに子犬を与えた腹いせを誰かに当たろうと思っていた。たまたまレニーもスリムから子犬を貰って大喜びをしていた。カーリイは罪のないレニーに喰ってかかったが、レニーはカーリイの手を握って骨をくだいてしまった。その頃、片腕のない老掃除夫キャンディがジョージとレニーの仲間に入り、300ドルを出して彼らの夢の実現に一歩踏み出した。カーリイは手の怪我以来、メエとの折り合いがまずく、とうとう彼女は離婚された。メエは荷物をまとめて出て行くときに子犬をとりに納屋へ入った。ちょうどそこにレニーがいあわせた。メエは彼をからかいたくなり、話しかけ髪を撫でさせた。ところがレニーの愛撫は思わぬ力が入り、メエは殺されてしまった。レニーは藪の中に逃げ出した。ジョージは彼が皆のリンチに遭うよりはと彼を射殺した。