郵便局員の夫ハーブと図書館司書の妻ドロシー。つつましやかな生活を送る中で、自分たちの給料で買える価格であること、1LDKのアパートに収まるサイズであることを基準に現代アートを収集するのを楽しみとしていた。気がつけば収集は約30年続き、名だたるアーティストの名作も多く集まっていた。1992年には、オファーを受けてアメリカの国立美術館ナショナル・ギャラリーに2000点を超える作品を寄贈。それから16年後の2008年、二人が収集した作品は5000点近くにおよび、世界屈指の現代アートコレクションになっていた。自分たちのコレクションが完成するまで1点も売らないとしてきた二人は、その年の春、全米50州の美術館に50点ずつ、計2500点を寄贈する『ドロシー&ハーバート・ボーゲル・コレクション:50作品を50州に(50×50)』という計画を発表する。カメラは二人の胸のうち、アーティストたちの思い、全米に散ったコレクションの行方を追う。そして、二人のパートナーシップに終わりのときが近づいてくる……。