西暦二〇二二年。技術的特異点へと加速し続ける近未来。ナノアセンブラ技術の進展とともにマン・マシン・インターフェースは長足の進歩を遂げ、神経細胞を模した極微細無線通信装置「ナーヴセラー・リンカー・ナノマシン(NLN)」が完成、急速に普及していった。NLNは、人体の神経系と外部ネットワークとの無線通信を実現、既存のディスプレイ/キーボード、或いはタッチパネルというボトルネックを回避し、人間の意識とネットワークをシームレスにリンクさせることを可能にしたのであった。だが、人と機械の垣根を崩すその技術は、数万もの人の意識をネットワークの彼方へと失わせる災厄“アーリー・ラプチャー”を引き起こしてしまう。そんな中、御影礼望(声:福山潤)は、妹・詩希(声:喜多村英梨)の魂を取り戻すために、日本の最南端に浮かぶ巨大な人口島、沖ノ鳥島メガフロートシティ(OLMC)へと到着する……。