街の片隅にあるワインバー“Night People”に、知的さと美貌を兼ね備えた女・杉野萌子(佐藤江梨子)が現れ、店のマスター・木村信治(北村一輝)は過去に愛した人に似た萌子を雇うことにする。やがて常連客に親しまれるようになった萌子に信治は惹かれていくが、ある日、刑事の曾根(杉本哲太)が来店。曾根は不気味な笑みを浮かべながら、3年前、萌子は大石という男と共謀し、大物国会議員から2億円の金を強奪した前科者であると信治に告げる。しかも大石は行方不明で、金はいまだに発見されず、萌子はその2億円を隠し持っているに違いないという。信治は困惑するが、「金の在り処は知らない。罪は償ったのに曾根に酷い目に合わされている」と嘆く萌子の言葉を信じ、曾根の暴挙から萌子を守ろうとする。だがそんな信治に、古いつきあいの花宮慧子(若村麻由美)はある写真を突きつける。そこには、萌子と曾根が密談している姿が写っていた……。